第6号
■発行日・・・2025年9月1日
今後の学校における運動部活動について
8月27日(水)に地上デジタル放送のニュースを見ていたところ、K学園高等学校女子硬式野球部監督が遠征先の京都において、酒気帯び運転で23日朝に摘発されていたようです。当該監督は、22日の夜9時〜11時半に酒を飲み、翌朝7時ころ部員17名を乗せたマイクロバスを運転し、宿泊先から100mほど出たところで警察官に呼び止められ、検査の結果、アルコールの基準値を超えていたとされています。なお、K学園では運転前のアルコールチェックを義務付けているが、それを怠ったとも報道されています。私も大学でバドミントンクラブの部長・監督をしていた時、学園のマイクロバスを運転し、部員たちを引率したことがありました。その経験から言えば、監督は運転手を兼ねないのが望ましいと考えます。諸事情は十分理解できますが、多くの命を預かる自動車の運転は、それに専念する人がしてほしい。今回の事案は、大事に至らず皆の命が守られて良かったと心から思っています。
ところで、わが国の「学校における運動部活動」(以下、運動部活動という)は、学校教育の一環のもと発展してきた経緯があり、世界でもほとんど例のないものになっているといわれています。運動部活動の地域移行(展開)については、スポーツ庁の公式webに詳細が掲載されていますので、ここでは省略しますが、教員の働き方改革や児童生徒の減少などとも関連するため、一朝一夕に成せるものではないことは承知しています。
運動部活動の地域移行(展開)がうまくいかない根底には、勝利至上主義があると考えられます。現状では、中学校に力点が置かれているようにみられ、高等学校の運動部については、ほとんど手が付けられていないと考えられます。高等学校については、高等学校体育連盟(高体連)と高等学校野球連盟(高野連)が並列していることも、大きな問題だと思われます。それにしても、今夏の全国高等学校野球選手権大会のK高校の1回戦勝利後の出場辞退は、インパクトが大きかったです。高等学校野球界の抜本的改革も待ったなしと言えるでしょう。
運動部活動の地域移行(展開)に際しては、総合型地域スポーツクラブ(以下、総合スポクという)が関わることが良いと考えられます。総合スポクについては、ヨーロッパで古くから行われていて、それを倣ったものがわが国でも拡がり、発展してきた経緯があります。ただし本家本元の理念等からは、ほど遠いと言わざるを得ないでしょう。私がヨーロッパ型の総合スポクで着目している点を挙げれば、@受益者負担Aクラブ内に多種目があるB老若男女が技能レベルに応じて楽しめるC有資格指導者の常駐D指導者には十分な報酬が支払われるE有資格マネージャーが置かれている、などがあります。
最後に、猛暑の日本列島もようやく秋めいてくることを期待して、運動(スポーツ)活動時に留意してほしいことを挙げておきます。第1に、自らの心身の変調に関心を持ち、調子が悪い時には行わない。第2に、こまめに運動強度(特に運動中の心拍数<脈拍で代替>を測定するなど)のチェックを行おう。第3に、30分程度の運動(スポーツ)を週2回を基本として定期的に行おう。
<追記>
世界バドミントン選手権大会2025がフランスのパリで昨日まで行われ、山口茜選手が見事シングルスで優勝しました。山口選手の優勝は、2021年、2022年に続き3回目とのことです。また、今大会を最後にペアを解消することが決まっているパリオリンピック銅メダリストの志田千陽選手と松山奈未選手組が3位になり、有終の美を飾りました。同じく、岩永鈴選手と中西貴映選手のペアも3位になりました。おめでとうございます。