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第2号

■発行日・・・2025年5月1日

              バドミントンにおけるスピンサーブの禁止について

 日本バドミントン協会の公式Webによれば、2025年4月26日付で国際バドミントン連盟競技規則の改訂があり、第9条の「スピンサーブ(通称)」の使用が禁止されました。これを受けて、日本バドミントン協会競技規則第9条第1項の(5)にあった「サーバーは、ラケットで最初にシャトルの台を打つものとする。ただし、2025 年 4 月 30 日までサーバーはスピン(回転)を加えずにシャトルを放し、ラケットで最初にシャトルの台を打つものとする。」が従前の「(5)サーバーは、スピン(回転)を加えずにシャトルを放し、ラケットで最初にシャトルの台を打つものとする。」に戻りました。

 サービス(サーブ)本来の意味は、奉仕や世話等といわれています。歴史的には、テニスの初期の頃、サービスはプレイヤーではなく、コートの外からボールを投げ入れていた人(すなわち、奉仕者)が行っていて、そこから由来しているともいわれています。

 近代バドミントンのサービスは、上記のような由来と精神(すなわちネット越しの対戦相手に向かって攻撃的でないアンダーハンドで行うこと)が成立以来続けられてきました。ただし、1980年代初頭にスピンサーブを行う選手が出現したことがあったものの、たちまち禁止となりました。当時の競技規則では、サービス時の羽根打ち(コルク台の部分以外)が禁止されていましたが、スピンをかけてはいけないとはどこにも明記されていなかったためか、その問題が完全に解決したわけではないとの指摘がありました。

 しかしながら、サービスに関する最新の競技規則では、スピン(回転)を加えず、しかも最初にシャトルのコルク台の部分をラケットで打つように規定されています。
近代バドミントンのサービス本来の由来と精神が継承されたうえでのバドミントン界の更なる発展を願っています。 

文献
岸 一弘・牛山幸彦・大庭昌昭(2017)テニス・卓球・バドミントンの競技規則と技術の発展過程を初心者指導に活用するための基礎的研究―国際競技連盟の設立以降を中心として―. コーチング学研究31−1:67−80. 
岸 一弘(2019)バドミントンの理論と実技 初歩から基礎技術の指導まで. 大学教育出版:岡山.