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第3号

■発行日・・・2025年6月1日

       大学でのバドミントン授業について

 
2023年からG大学で非常勤講師を務めています。担当は、教養科目としての体育・スポーツ関連科目です。当該科目は必修科目(主に1年生が受講生)であり、単一学部または複数学部から数名ずつ選択する場合が多く、1コマ(90分)当たり40名を定員として受け入れています。体育館はバドミントンコートが4面取れますが、空きスペースはあまりなく、教育環境的に好ましいとは言えません。以下では、後期に実施した週1回の通常授業(以下Aという)と4日間の集中授業(以下Bという)の実践例を紹介します。なお、前者は半期15コマ、後者は1日4コマ(最終日のみ3コマ)計15コマで、いずれも1単位となっています。
 
<Aの実践例>
 初回は、シラバスをもとに本授業のガイダンスを行った後、受講者のスポーツ経験について聴取しました。また、グルーピングを行い、グループ内での自己紹介の時間をとるようにしました。準備運動の後、バドミントン用具の取り扱い方やバドミントンの小史を話しました。
 受講生の多くが中学校または高等学校の保健体育の授業でバドミントンを経験しているものの、きめ細やかなプログラムによって各種技術の習得を達成していたとは考えられません。そのため、2回目からは独自の学習プログラムに基づいて授業を進め、とりわけ受講者の技術レベルに配慮しながら技能向上が図れるように努めました。40名の技能向上を図ることは、容易いことではないことは従前化から痛感していることです。1人ひとりに目を配りながら適宜、指導・助言・支援していくことが求められます。
 
<Bの実践例>
 2023年度は、夏季休業中の9月下旬に4日間連続で実施しました。猛暑の夏が9月になっても続いていたため、教務補佐員のKさんと大学院生2名にサポートに入っていただき無事終了できました。2024年度は、後期授業開始後の10月下旬から11月初旬の土曜日と日曜日の4日間を使って実施しました。Bの初回もAとほとんど同様な内容でした。両年度ともに中学校または高等学校(及び大学を含む)でバドミントン部員だった受講生が4名以上いたので、4グループに分散配置してグルーピングができました。そのため、各グループごとでの練習課題の達成率や技術の習得が高かったように考えられます。加えて、チームワークが強固になっていくことが日増しに感じられました。
 
<技能向上するのはBのほうが優位?!>
 Aの受講者は、小学校から高等学校までにバドミントンを経験した割合が低い傾向にありました。一方、Bの受講者のほうもA同様に初心者が中心だったものの、前述のとおり各グループにバドミントン部員だった者が1名以上いました。彼らは、筆者の目に届かない場面で適切な助言や支援を行っていたことが考えられます。これらのことを勘案すると、現時点ではAよりもBのほうが技能向上に、優位ではないかと推察されます。